《AICCS》これまでにいただいた、よくあるご質問
AICCSは類似サービスがほとんどない、新しいサービスです。そのため、分かりづらいところもあり、さまざまなご質問をいただいてきました。 ここでは、これまでにお客さまから寄せられたご質問の一部と、その回答を紹介いたします。
- AICCSの実行方法を教えてください。
- AICCSはバックグラウンドで自動実行する運用を想定し、APIをご用意しております。
- APIはWindows バッチなどからcurlコマンドでコールします。実行結果は戻り値として受け取ることができます。
「処理を成功した注文書はフォルダ移動する」「処理結果をcsvに出力し受発注システムにインポートする」などのプログラムはお客さまに組んでいただくことを想定しております。
※なお、PoCにおいてはWebブラウザから1ファイルずつAICCSを実行する専用画面をご用意しております。
- AICCSが読み取れないケース(ユーザの確認が必要になってしまう)を教えてください。
-
- <listyle=”display:inline-block;”>
- <listyle=”display:inline-block;”>AICCSは主に、以下のケースにおいて「要確認」の注文と判断いたします。
- 手書きのテキスト
- 印字の上から手書きあるいはスタンプ等で上書きされているテキスト
- 人の目で見ても読み取り困難なほど紙質が悪い注文書
- 予めAIに学習させていない未登録の商品注文(あるいは商品規格(サイズ、重量など))
- 予めAI学習済みの商品の注文でも、誤記がある場合(注文数が異常、特注が疑われるなど)
- その他、文字や紙質の問題によりOCRが著しく誤読する場合
- 注文書以外のFAXをAICCSに処理させたら、どうなるのか。
- API実行の場合、AICCSは予め学習したフォーマット以外のPDFファイルを受け取ると、そのフォーマットが処理できない旨をステータスコードで返します。
バッチ処理においては、このステータスコードで
「AICCSで処理できるフォーマット」と「AICCSで処理できないフォーマット(注文書以外含む)」をご判断いただき、所定のフォルダ分けを行うなど、
業務フローに合わせた設計・実装が必要となります。
なお、クラウド上のAICCSが直接PDFファイルを移動・削除させるなどの動作はいたしません。
- 注文書以外の書類も処理対象にできませんか?
- 注文書処理を行うAICCSと、それ以外の書類に対応するAICCS、2つ以上のアカウントを作成することで対応が可能です。
AICCSのアカウントを分けることで、出力フォーマットも異なるものに対応できます。
貴社には、AICCSのAPIコールの際に、書類ごとにコール先のURIを分けるなどの対応をしていただく必要がございます。
また、本対応は有償カスタマイズとなります。
- AICCSの読み取り精度について教えてください。
- 手書き文字を含まない、ワープロ印字の注文書の場合の読み取り精度は97%となります。
ただし、紙質やインクなどの問題もあり、すべての注文書に対し97%の精度は保証できません。
AICCSはOCRが正しく認識できなかった3%以上の内容に対し、- AIによる検証・訂正(あるいはユーザへの訂正依頼、訂正候補の提示など)
- ご要望に応じた要素の変換・追加(顧客コードや商品コードなど)
を実施した上で、お客さまの基幹システムや販売管理システムにインポート可能なフォーマットでデータを作成いたします。
参考までに、以下にOCRが読み違えるケースとAICCSの出力結果の例を記します。(例)品名「アイウエオ」数量「50ヶ」のご注文。品番は「A-IURO001」。受発注システムに登録するのは品番、数量とした場合。
- OCRの読み取り結果:品名「アイウIオ」数量「SOケ」※必ずしも読み取りに失敗するということではございません
- AICCSの検証・訂正:品名「アイウエオ」数量「50ヶ」※予め学習済みの品名、規格である場合に限ります
- AICCSの出力結果:品番「 A-IURO001 」数量「50」
「文字認識精度」につきまして、AICCSが過去に行った例を記します。
なお「OCRの動き」は、AICCS内部で利用しております他社製OCR-APIによる認識結果となります。
例 | OCRの動き | AICCSの動き |
---|---|---|
濁点と半濁点の誤読 | 「ブ」を「プ」と変換 | 学習済みの商品名から「プ」が「ブ」の誤読であると判断し、正式品名に訂正した上で対応する品目コードを出力 |
サイズ規格「123 x 123 x 123」の認識結果が統一されない ※幅×高さ×奥行 |
「123」「x」「123」「x」「123」 「123x」「123x」「123」 など行によって読み込み方がバラバラ |
それぞれの数値が「幅」「高さ」「奥行」であり「x」は受発注システムに登録しないテキストと判断。それぞれの数字を出力。 |
「数量」の「量」の字を頻繁に誤読する | 「数愛」「数千」「数あ」などと誤読 | 文字の位置から「数量」が記されている位置と判断し「数量」に訂正。 |
- 濁点と半濁点を読み違える例。FAXの紙質によっては「゛」と「゜」の区別がつきにくいケースがあります。
AICCSはこのようなケースでも製品名を“知っている”ため誤読に気づくことができます。
- サイズ規格の読み方が統一されない例。行や値によって文字の区切り方が変わることがあります。
AICCSは規格が「幅」「高さ」「奥行」の3つの数字を「×」で区切って記入されていることを知っているため、それぞれの数字を判断することができます。
- 「量」の誤読例。画数が多くつぶれやすい文字は誤読することがあります。
AICCSは「数量」が記されている箇所であると判断できるため、誤読を訂正することができます。
AICCSサポートデスクでは随時、AICCSに関するお問い合わせを受け付けております。お気軽にお問合せフォームまたはhttps://aiccs.jpよりお問い合わせください。